ようこそ、

世の中には、騙されやすい人が一定量いるという。

そんな被害者のリストが出回っているそうな。では対策はあるのだろうか。

1に家族で話しあってみること。2に家族で練習してみること。これでも充分ではないが、やってみる価値はある。

平成の「光クラブ事件」---慶応義塾大学現役大学生の「華麗なる投資詐欺」の圧巻

終戦直後の金融事件「光クラブ事件」をご存知だろうか。現役東大生「山崎晃嗣」が設立した金融業者である。現在で言う「街金業者」であった。一時は成功して社員を30名ほど抱えていたが、昭和24年、「光クラブ」は経営難に陥る。そして山崎は青酸カリ自殺を遂げる。この事件を題材にして、三島由紀夫は「青の時代」を書いている。三島由紀夫は、この小説を失敗作だと述べているが、店長の私には楽しく読めた。三島作品の中でも好きな作品である。ところで、この「光クラブ事件」になぞらえた平成の金融詐欺事件が発覚した。2012年(平成14年)5月であった。それが「慶応義塾大学学生投資詐欺事件」である。彼が詐取した金額は、訴えられて判明しただけでも6,000万円を超えている。株式投資の儲け話に乗ったのは、東京・神奈川の会社経営者ばかりであった。学生の羽振りの良さは呆れるほどで、まるで遅れて来た”バブル紳士”であったという。彼は、自身の経営コンサルタント会社「Le mieux」を設立し、その事務所を日本橋兜町に開いていた。そして、父親を運転手として雇用していたそうだ。また、彼は高級車のBMWやベンツ、それにマイバッハを乗り回していた。店長は、この学生が憎らしいほど気に食わない。この「投資詐欺事件」をなぞらえるなら、三島由紀夫「青の時代」の「光クラブ事件」ではなく、バブル期に話題を振りまいた「投資ジャーナル事件」ではあるまいか。経営者が現役大学生と云うだけが共通点では、なぞらえに無理があると思う。そして学生は、投資金を詐取したまま返済に応じず、秘書を務めていた女子学生とシンガポールに逃亡した。平成24年2月である。その後の足取りは不明になっている。潔かった「山崎晃嗣」と比べて、慶応の学生はあまりにも俗物すぎる。いや、品性下劣すぎると思えるのだ。だいたい、秘書だか愛人だか知らぬが、女と逃げるとは如何なる料簡なのか。そして身から出た錆びとは云え、詐取されたと知った投資家たちがあまりにも悲しすぎる。会社経営でそれだけの含み益が残っているなら、社員に対して特別賞与を出した方がマシであった。あるいは法人税を加算して払い込む方がマシである。それが世の中への恩返しになるのだ。そうすれば、その会社には未来が残されていただろう。

日本列島”ねずみ講”ブーム---「国利民福の会」無限連鎖講事件のから騒ぎ

猫も杓子も「ねずみ講」を追いかけた1987年のバブル時代。猫がねずみを追いかけてもニュースにはならないが、人がねずみを追いかけるとニュースになる。それが「ねずみ講」だ。およそ、お金も土地も動かせば増える。土地は増えないが値打ちは増えたのだ。「財テク」という言葉が庶民にも定着していた。”株式投資”をやらないのはおバカ、という風潮が広がっていた。「国利民福の会事件」は、その1987年から1988年にかけて発生した。正式罪名を「無限連鎖講事件」という。全国10552人から、なんと37億円を集めたのであった。後に法改正されるが、当時は金銭ではなく「国債」を介在させることで摘発の対象を免れていた。会員になるためには、30万円で国債を購入する。それを二人の親ネズミに分配していく。その会員が子ネズミを勧誘するのだ。当然だがいずれは破たんする。バブルに浮かれる人たちに「倫理観」など無縁だった。歴史的に見れば、オランダの「チューリップバブル」が有名である。事件に戻ろう。「国利民福の会」は、あの「天下一家の会」から派生した「ねずみ講」である。始めたのは「平松重雄」元理事長であった。彼は、巧みに法の盲点を突いたのだ。天才詐欺師である。彼は、裁判では有罪判決を受けている。では1987年を俯瞰してみる。4月1日に、国鉄が分割民営化されJRが発足した。10月19日には、N.Y株式が史上最大の下落を記録する。ブラック・マンデーと呼ばれ、東京市場を直撃した。11月には竹下内閣が発足している。1990年には「成田離婚」が流行語になった。---おバカな時代であった。

警察や国立大関係者が加担---霊感商法事件「神世界詐欺事件」の深い闇

誰でも幸せになりたいと現世での成功を望む。その、”上昇欲求”に付け込むフトドキものは後を絶たない。2000年に設立された「有限会社神世界」は全国にヒーリングサロンを展開し、お守りなどの各種物品を売りつけ175億円も売り上げていた。組織犯罪処罰法違反で起訴されたのは、「教祖・斉藤亨(事件当時55歳)」である。彼は2004年から2006年の間に、5人から1,340万円を騙し取ったとして起訴された。そして上告棄却、懲役4年6ヶ月が確定している。この「神世界」は「手かざし」で有名な「世界救世教」を根源としているようだ。亜流と云えるだろう。店長の極めて近い親戚に、この「世界救世教」を信仰している工務店の経営者がいた。だが、信仰の甲斐もなく倒産してしまった。新興宗教と個人の繁栄とはあまり関係が無いようであった。教祖サイドは、「宗教活動として同意の上での契約」などと云い募って「霊感商法ではなかった」との主張を繰り広げていた。さらに現役の警視や大学准教授の名前を使い顧客を信用させていた。店長の私は、北野武監督・主演映画の「教祖誕生」を思い出した。彼のセリフに「バカ野郎!宗教がお金を騙し取って何が悪いんだ!」があった。まさにそれだ。騙される方が悪い。いずれにせよ「他力本願」はいけない。自助努力しかないのである。

裏口入学の偏差値---不正しても身に付けたい名門付属小学校の名札

裏口入学をもちかけた詐欺女が2016年9月16日に逮捕された。「中野真紀」容疑者。横浜市港南区在住54歳。騙されたのは世田谷区在住、会社役員の母親49歳、お金持ちだそうな。詐欺被害に遭う人は何度でも騙される。この母親の子供は、名門小学校を不合格になっていた。「中野真紀」は、「あなたの息子をこの名門小学校に編入させることができる」と偽ってお金を騙し取った。名門小学校へ心底行きたいと思っていたのは、当然息子ではない。母親である。この母親を同情する声は残念ながら聞かれない。むしろ集中非難を浴びている。お金が腐るほどあると、心が腐るものらしい。店長の私はお金がない(今のところ)ので、反対に心には可憐な花が咲き誇っている。ともかく、この手の詐欺事件は「医学部裏入学」が定番であった。騙されたのは開業医がほとんどである。どうしても医者になってもらい家業を継がせたい、そんな切実な親心を利用していた。今回の詐欺事件が特異なのは、「名門小学校」が舞台になっているところである。大学卒業後社会人になって、世の中の誰が”卒業小学校名”を気にするのだろうか。誰もいないはずだ。履歴書に書き込むときの優越感があるだけだ。小学校など実力相応の学校へ入学する方がよい。むしろ、「---ボクは不正入学していた---」その事実を知った時、その子は何と思うだろうか。級友たちに虐められないだろうか。被害者の母親は、そのことに気が付かなかった。「中野真紀」に最初に振り込んだ金額440万円。会社員の年収である。手口がいかに巧妙であっても、受け入れてはいけなかった。我が子を健全に育てたいのであればなおのこと。子供は、斡旋をうけたはずの小学校へ入学できなかった。喜ぶべきである。これから、その子は自分の実力を高めて望ましい人生を構築するだろう。「お金」を腐らせても「心」まで腐らせてはいけない。

歌手志望の女性を手玉に取った許されざる業界人---「大原みどり巨額詐欺事件」

歌手志望の少女は、芸能界ゴロを信じてしまった。1972年であった。福島県いわき市の名だたる農家の家で生まれた「大原みどり」は高校卒業後に上京する。とある音楽事務所に弟子入りした。だが、そこで詐欺被害に遭ってしまった。歌手デビューをエサに350万円を騙し取られてしまった。その後「大原みどり」は水上温泉で歌手活動を始めたが、そこでキャバレーのピアノ演奏者と出会う。「儘田次雄」である。この男こそ「大原事件」の主犯であった。彼は「大原みどり」の実家の資産に目を付けた。1976年当時の貨幣価値で2億数千万円を「大原みどり」の実家から引き出したのである。詐欺被害に遭う人は何度も騙されると云う。現在の貨幣価値に換算すると5億円は優に超えるだろう。「儘田次雄」は、この資産の詐取を目的に「水上音楽事務所」を立ち上げた。「大原みどり」の純朴な父は、おだてられ簡単に騙されてしまった。気が付いたときは全財産を「儘田次雄」に貢いでいた。最後には、飼育中のニワトリ5,000羽まで売ってお金を工面したという。ここまで見ていくと、これは単純な詐欺事件なのだが、立件が困難であった。それは「儘田次雄」が「大原みどり」をコロムビアとの契約にこぎ付けているからだ。これは正当な歌手契約だったのだろうか。この事件は興味深く週刊誌に取り上げられ、その記事数は軽く1,000記事を超えたと云う。さらに関与が囁かれた関係者はおよそ50名もいた。1976年1月、「儘田次雄」の止まないお金の要求に堪り兼ねた大原家は警視庁に被害届を提出した。事件が明るみになり、その詐取金額の大きさに世間は驚いた。コロンビアは「大原みどり」との契約を打ち切った。結局、「儘田次雄」は詐欺罪で起訴され実刑判決を受けたのだが、2億円はどこに消えたのか、明らかにされなかった。なお、「儘田次雄」に、懲役6年の実刑判決が下ったころ、「大原みどり」は日本テレビの全日本歌謡選手権に挑戦し、見事再デビューを飾った。歌手としての実力は備わっていたのだろう。トリオレコードから「夕日の波止場」を引っ提げて再登場したが、この曲は12万枚を売り上げヒット作となっている。1979年、「大原みどり」はトリオを退社。そして彼女は、「芸能人あの人は今」の常連となった。歌手志望の少女の「夢」とは何だったのだろう。あまりにも切なくあまりにも空しい。それにしても「夢」への片道切符は高くついてしまった---(この項は「芸能界事件簿から人生を学ぶ(その3)」とコンテンツを共有しています)

ネット上に仮想店舗---いまどきの詐欺

手口こそ新鮮だが、その実態は「ねずみ講」そのものだった。2010年1月に逮捕されたのが「ライブリー」である。被害者は2,000人。被害総額7億円以上という。代理店登録や端末機の購入などで一人30万~40万円を集めていた。「---未来都市のオーナーになれる!「広告収入が可能です---」「新規加入者を登録させれば報酬が支払われますよ---」くれぐれも、こんな幼稚な詐欺に騙されてはいけない。被害者は、新社会人が多いときく。社会経験が少ないことも詐欺被害が拡大した原因であるが、逮捕された幹部たちには、「詐欺」という自覚が欠落している。「これは、ねずみ講なんかではない!」と言い放っている。さらに、被害者に見られる共通した特徴がある。それは、自分の人生を変えてみたいという願望が強いことである。詐欺師はうまくその心の不満をついてくるのだ。

開運商法に注意---実在のお寺を抱き込み消費者から除霊代を詐取

この開運グッズを利用した詐欺は、オーソドックスな古典的手法である。しかも除霊費用は実在のお寺の口座へ振り込む。よく考えた詐欺ではある。少女雑誌などに「開運ネックレス」の広告を出す。安価の商品である。高校生でもポケット・マネーで購入できる。詐欺師が欲しいのは、実は購入者の名前・住所・電話番号である。ここから詐欺がスタートする。電話で「あなたには水子の霊が付いている。除霊してあげます。あなたは当社のお客様なので特別な価格で受けられます」とか云って騙すのだ。もともと「開運」について不満を抱いている。だから除霊すれば、あなたの運勢は格段に向上するでしょう、と云われればその気になってしまうのである。おそらく、店長は思うのであるが、効き目が表れた被害者がいたのではないだろうか。「病は気から」ではないが、お寺も嘘ではなかった。実在しているのだ。「除霊」してもらった。それで「心が明るく」なった人もいるのではあるまいか。もしそんな購入者がいれば詐欺の立件は容易ではない。

業者が次々に破たんしていった和牛オーナー商法

元本保証をうたい不特定多数から出資を募る。もうそれだけで怪しい。そもそも、違反の疑い濃厚である。歴史がある「安愚楽共済牧場」はともかく破たん業者は、歴史がない。警察のメスが入ったのは、1997年5月であった。「軽井沢ファミリー千紫牧場」である。160人から2億5,800万円を集めて破たん。経営者は1999年2月に懲役5年の実刑判決を受けた。当時、銀行に預けても低利子で、特に年金生活者たちは苦吟していた。そんなシニア層が、大切なお金を詐取されたのであった。「安愚楽」は、ダマす気はなかったであろう。まして20年も運営していたのだから。だが、その経営モデルをマネして設立された「新牧場」は、会員すべてに配当金を渡すことなど初めからなかった。詐欺、詐欺まがいであった。形を変えた「ねずみ講」であった。騙された人は、「欲の皮が---」と云って責められたが、実体は生活を少しでもラクにしたいという人が多かったのだ。責めるのは酷のような気がする。結局、郵便局に置いているほうがマシだったと云える。気の毒であったと思う

意外と古い証券詐欺---古代ギリシャ

古代ギリシャで起きていた証券詐欺がある。「タレス」という哲人が「オリーブ搾り機」を証券化して売り出した。しかもレバレッジをかけていたという。彼はこれによって巨万の富を築いたのであった。この話は「アリストテレス」の著書「政治学」に出てくる。大航海時代の商人は称賛されはしたが、非難されたことはない。西洋で人々の生活を支えてくれたからである。この当時、商行為と詐欺行為の区別はなかっただろうと思われる。「バスコ・ダ・ガマ」はインドなど東洋に命がけで航海し、貴重な「胡椒」をタダ同然で手に入れた。それをポルトガルに無事に持ち帰った時、胡椒と同じ重さの金塊と交換できたそうである。同じように古い職業に「売春」がある。古代ギリシャの発祥と同じほどに歴史があるそうだ。まあ、それが文明を作ったのだろう。

オレンジ共済詐欺事件---「参議院議員」という肩書が被害を拡大させた

およそ詐欺には良質なものはない。すべてが悪質である。例えば1997年1月29日に逮捕された「オレンジ共済詐欺事件」首謀者は「友部達夫」である。逮捕されたとき彼は参議院議員であった。高い利回りをうたい、なんと90億円を不当に詐取した。その大半は友部の選挙費用に使われた。最近、友部は自宅で死亡している。そして、友部にはバカ息子がいるが7億円を銀座で豪遊し使い果たしてしまったようだ。初期の段階で入会した被害者には、配当が支払われている。つまり「ねずみ講」である。破たんは必然である。被害者のなかには、将来が不安だからと、退職金の預金口座を解約までして投資した人もいる。その人たちはどうなったであろうか。その人たちのお金でバカ息子は毎日銀座で飲み暮らしていたのである。騙される方が悪いのか。この巨額詐欺事件、後始末で血税1億5400万円が投入されたと噂されている。

出張ホスト詐欺事件---男性心理を利用した悪質な詐欺

男性なら誰でも「いい女」と交際したいという願いを少なからず抱いている。当然である。そしてお金も欲しい。これも当然である。そして誰が思い付いたのか、ホスト(被害者)を女性(サクラ)に派遣するというもの。需要があるのだろうか。かつてTVでも報道され話題になったことがある。現在でもネットを通じて行われているらしい。被害男性は、恥ずかしくて被害を表に出しにくい。この手口は実に巧妙である。仕事を求めて来た「カモの男性」に女性と面談させる。そして「相手の女性があなたを気に入ったそうだ。交際をスタートさせるにあたって保証金を50万、事務費用として30万を用意して下さい。交際が始まればすぐに回収できます」と持ち掛けるのだ。相手の女性は詐欺グループの一味である。これが詐欺被害のスタートである。まず女性とホテルで待ち合わせるのだが、そこで些細なことで女性が怒り出す。今日はもう帰ってくれ。ホテル代は支払い済みだ。仕方なく男性は彼女を置いて出で行く。そのあとで事務所から電話が入る。「あなたは、事務所で最高のお客様を怒らせてしまった。あなたの保証金を先方への支払いに充てる」こう言って、男性はまんまと騙されてしまうのである。被害届も出しにくい。

世にもゴージャスな結婚詐欺---クヒオ大佐

映画化されているので、けっこう有名になった。その被害額、なんと4,500万円である。詳細を見てみよう。西洋人になりすますため、髪、眉、まつ毛までも染めたという。さらに整形までして鼻を高くした。そして必要な軍服をハワイで手に入れた。その姿で「私は英国王室の血筋を引く米空軍大佐だ」と大嘘をついた。さらに彼は「プリンス・ジョナ・クヒオ」と名乗り「エリザベス女王にふた子の妹がおり、それが私の母だ」と嘘をついた。1984年6月、この時代、日本人の多くはまだ西洋人コンプレックスを持っていた。憧れを持つ反面、劣等感も強かったのだ。なぜそんなに簡単に騙されたのか、現代では想像もできないが、そのような背景を考えないと謎は解けない。

その能力を生かしていれば---起業家として成功していた?

舞台は大阪である。この男が稼ぎだした額、なんと6億6千万円なり。これこそ「ワンクリック詐欺事件」ネット環境が整ってきた頃、05年4月に携帯を使ったアダルトサイトに誘導し、高額な登録料・手数料を請求していた。主犯は中西俊昭。彼は50人の「社員」を統活し「営業」させていた。手口はこうである。ワンクリック詐欺と云われるゆえんである。1度クリックするとサイトに自ずと登録される。退会ボタンをクリックするとTEL番号がサーバーに転送される。社員たちは、1日数百件の恐迫電話をかけていた。中西は詳細なマニュアルを作り、社員たちを教育していた。そこまでできるなら、まともな会社経営もできたのではあるまいか。

なるほど、その手があったか---自称「風俗弁護士」

事件か2015年の6月20日の新宿歌舞伎町で起きた。

被害者は、おそらく歌舞伎町デビューだったのだろう。サービス料として12万円を払っているのだ。地方出身者かもしれない。年齢からして社会人になって間がないのではなかろうか。

しかし、と店長の私は思うのだ。「風俗弁護士」ってなんだ?まあ、高い授業料だと思って大人しく家に帰るべきであったが、まじめだったのか。さらなる被害を招いてしまった。「取り返すから、手数料を50万円いただきます」何、それ?キャッシングして渡してしまった。彼には借金だけが残った。

うかつにもほどがある。「風俗弁護士」というだけで怪しさ100%ではないか。ご愁傷さま。

「ネットワークビジネス」という名のマルチ商法

これは、タチの悪い悪徳商法そのものである。セミナーなどと銘打ち、金儲けしたい人を集めて、催眠状態にする。

セミナー直後、顔を紅潮させて思わず入会してしまうのである。高額なのでローンを組むことになる。

入会して、入会金や出資金を払い、上位になればなるほど、高額の報酬を得られるという触れ込みだ。

そのうち、被害者が下位のメンバーを探してセミナーを開いたりする。連鎖していくマルチ商法、恐ろしい犯罪である。

歴史から学ぶ--ねずみ講・天下一家の会事件

内村健一は、熊本で保険外交員をしていた。それも、極めて有能であったらしい。その保険営業の最中に、この「ねずみ講」を思いついたのであった。昭和46年、「天下一家の会--第一相互経済研究所」が内村の手で発足する。

ねずみ講には、初期に加入したものは、途方もない大金を得ることができる。だから、同じことを考える人間は後を絶たないのだ。自分の下に二人の子供、つまり会員を二人連れてくれば、2万円のお金が入手できる。さらに、その子供(会員)が、それぞれに二人の孫(会員)を連れてくれば、最初の人、つまり祖父には、2万円が配当として入ってくる。

これを繰り返していくのである。

この天下一家の会が集めたお金がいくらになったのか。3年間で集めたお金が約200億円という。

破たんした時点での会員数は、約112万人、被害総額は約190億円にのぼったらしい。

その後、内村は脱税容疑で告発された。

取り締まる法律ができたのは、昭和54年からであった。その名も「無限連鎖講防止法」といった。

その後、内村は宗教法人を立ち上げて、ネズミ講の破たんに備えようとした。

どこまでも天才的な詐欺師といえよう。

悪魔のキャッチ・セールス

「ココ山岡事件」を覚えておられるだろうか。

宝石販売の詐欺事件である。販売方法は、まさに、キャッチ・セールスである。なかば強引に店内や別室に連れ込んで契約するように強引に口説く。それも「5年後に、販売価格で店側が買い戻す」という。この言葉を信じて若者たちはクレジットカードで購入した。被害者の多くは20代の若者たちで、言葉巧みに説得された結果、被害総額は88億円に上った。被害者総数、横浜を中心に5,546人であるが、これは原告の数である。豊田商事の若者版といわれた。

これが、なぜ詐欺事件になったのかと言えば、「ココ山岡」は、購入者から宝石を買い取る前に倒産してしまったからである。騙された若者たちには、ローンだけが残ったという。一人当たり100万円から150万円。ほとんど、3,4回目の支払い中であったという。

芸能人が詐欺師の片棒をかついで被害拡大---ペニーオークション詐欺事件

俗にペニオク事件ともいう。関係者が逮捕されたのは、2012年12月のことである。まだ、記憶に新しい。

仕組みはこうである。実にうまく出来ている。詐欺事件は、ほとんどそうだが。

このペニオクサイトで入札に参加する。

最初は、高額商品0円などでスタートするのだ。価格は1円から15円の入札単位でせりあがっていき、入札するごとに、サイト運営業者に支払をする。だが、何度入札を繰り返しても、架空会員が自動入札するので、落札されない。

全部の商品が囮ではない。正しいオークションも用意されていた。全製品の1.2%は、低額で落札可能になていた。

会員数10万人と偽っていたが、ほとんどは架空会員であった。そして、正規の参加者が支払った額は6,000万円にのぼった。

被害が拡大したのは、一部の芸能人が自分のブログで、はからずも宣伝していたからであった。実際には落札したのではなく、商品を無償で提供され、悪いとも思わず、高級品を低額で落札できた。とブログ上で公開していた。

また、商品の他に金銭の受け渡しがあったとされた。この事件を受けて、芸能人・モデルなどの「ステルス・マーケティング(俗にステマ)が一般に知られるようになった。

事件発覚後、8名の芸能人は実名報道された。一定期間活動を自粛せざるを得なかった芸能人もいた。

擬似通貨--円天詐欺事件--ペニオクよりひどい巨額詐欺

歌手の細川たかしが広告塔を務めていた「円天詐欺事件」細川たかしは、円天主催の歌謡ショーに出演して、なんと6億円以上の出演料を手にしていたそうである。また、関係する芸能人は22名にのぼる。細川たかしには別の疑惑も浮上していた。それが、他の歌手を紹介し、紹介料をピンはねしていたらしいのだ。その後、この詐欺事件が明るみになったころ、彼はTV出演の機会がほとんどなくなった。

この「円天」という疑似通貨は「本物の円」と等価交換されるという触れ込みであった。もちろん、それは実行されていない。出資者のほとんどは、大切な出資金を失ったのである。

詐欺事件には一般的に見られるのだが、「欲の皮が突っ張った人」は騙されるということである。

安愚楽牧場---豊田商事を超える巨額詐欺

和牛預託商法のイカサマ

和牛仔牛の飼育に出資することで「成牛となって売買されたときに、高額な配当を得られる」というもの。

なぜ詐欺かというと、実際には出資金を集めるだけで、飼育もなし、牛も所有していない業者が続出したのである。